長谷川ゼミでは24年9月に台湾スタディツアーを実施しました。現地のスタートアップやファミリー企業、VCなどを訪問するとともに、台湾国立政治大学のEMBAで現地の学生に混ざりケーススタディを受講しました。現地の方々との積極的なディスカッションを通じて、台湾のビジネス環境について学ぶとともに、経営や事業開発に関する考えを深めました。
<訪問先>
・火星計画 Project Mars(マッサージガンの開発販売スタートアップ)
・Spark Labs(VC)
・FunNow(観光用アプリ提供スタートアップ)
・Sanpu(観光ツアー提供オーナー企業)
・baby baby cool(子供用アパレルスタートアップ)
・TMYTEK(マイクロ波通信スタートアップ)
・whoscall(着信識別アプリ提供スタートアップ)
・SHOPLINE(EC販売サイト運営スタートアップ)
・CMP Group(鉄鋼、ホテル、都市開発などを行うオーナー企業)
・台湾国立政治大学EMBA
・台湾稲門会
【1日目】
●台湾稲門会WBS出身の台湾在住の皆様が暖かく迎えてくださいました。台湾の伝統的な料理を囲み、自己紹介や興味のあること、早稲田での思い出など、話に花を咲かせました。
【2日目】
2日目は2チームに分かれて現地のスタートアップやファミリー企業、VCなどを訪問しました。
●火星計画 Project Mars
台湾を中心にマッサージガンの開発販売を行うスタートアップ。複数の特許を取得し、すでに台湾で2万台以上の販売実績を誇っています。従業員は様々なマーケティンPRの施策を考えて自分から提案し、「サイコロ」を回して6が出たらその施策が採用される、というユニークな意思決定の方法を採用しているそうです。お土産にマッサージガンをいただきました。日本展開を検討しているとのことで、WBS生からアイデアを出し、進出に向けた計画について議論しました。
●Spark Labs
台湾随一のVC兼アクセラレーター。SaaSからDeep Techまで様々な領域に投資をされています。長谷川ゼミが訪問するということで、投資先のスタートアップ6社に声をかけていただき、ピッチを披露いただきました。どの企業の事業内容も興味深く、またプレゼンも圧巻でした。SparkLabsと投資先のスタートアップが入居している「Taiwan Tech Arena」を案内いただき、現地のスタートアップの活動を視察しました。
●SHOPLINE
台湾を中心に、アジアでEC事業を展開するスタートアップのSHOPLINEを訪問しました。3フロアにわたる大きなオフィスを案内いただいたのち、SHOPLINEの事業説明と、ECサイトの今後の展開方針について議論を交わしました。
●CMP Group
台湾を代表する会社員の事業承継者8名と、長谷川ゼミメンバーが集まり、アントレプレナーシップとトランジションをテーマに、情報交換・討論会を開催しました。まず、台湾の上場企業であるCMP Groupの2代目事業承継者から、台北に最近オープンした、日本統治時代の植物研究所の古い建物を活用した、台湾の自然を身近に感じられる施設をご紹介いただきました。また、同社がデベロッパーとして開発する、台中の開発プランと開発状況をプレゼンいただきました。台中開発では、公園整備やイベントの開催が開始されており、今年度にはインターコンチネンタルホテルのオープンを予定しているそうです。
CMP Groupのプレゼンの後は、長谷川ゼミからファミリービジネスの研究概要や、ファミリービジネスで陥りやすいジレンマについて紹介し、台湾を代表する企業の事業承継者たちと、情報・意見交換をしました。
台湾ではまさに今、一代目から二代目への事業承継問題が起こり始めているそうで、日本ではなぜ100年を超える老舗企業が多くあるのかや、親との関係性がある中でどうやってアントレプレナーシップを発揮していくか等について、その後のランチ交流会も含め熱い議論、意見交換を行いました。
【3日目】
●台湾国立政治大学EMBA
台湾国立政治大学のEMBAにご招待いただき、実際に現地の学生の皆様と一緒にケーススタディ講義を受講しました。
実際の台湾企業のグローバル進出・撤退の事例を基にしたケースで、台湾の事業環境を学ぶとともに、現地のEMBA生との議論を通じて企業経営について考えを深めることができました。
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